向のパイプスペースが金運を落とす

　先日、鑑定にお伺いしたマンションは13階。
依頼者の願いは「今年になってから金運が落ちていて、出費が続いている。何とか金運を上げて欲しい」
切実な問題です。

　鑑定の順として、まず巒頭法で宅内の氣流と周辺環境から生じる氣流を観て整えます。
これにより、宅内に太極が生じ、方位が現れてきます。
ここから命理と方位を使った理氣法で開運力を高めていきます。

　金運に関して一番重要なのが、坐向方位の向（こう）方位、次に坐（ざ）方位になります。
向方位は壬みずのえ(24方位)、坐は丙ひのえ(24方位)。
　今年のそれぞれの象意は壬は「空回り」、丙は「つながり強化」

　方位の凶象意は、吉象意に変換する中央盤を設置することで問題解決。
これで壬の空回りは善き循環に変わりました。
しかし、OKチェックで確認するも好転していません。
巒頭の改善が十分でないと、凶を吉に変換し、好転することはできません。
　そこで向方位で何が邪魔しているのかを調べると、パイプスペースがありました。

　パイプスペースは中が空洞のため、方位が安定しないのと、坐向軸が循環しません。
13階になると、パイプ内の圧も下層階とは違うと考えられます。

　対処法として、先天五行点をパイプスペース内に打ちます。

　その他の運気改善法を施してから、OKチェックで宅内氣流や、開運項目を再度、確認していきます。

　ところが、宅内氣流と開運項目がもう一つ反応が弱い。
視点を変えて観ると、依頼者自身の氣が弱いことが判明。
体幹や身体氣流を整えてから、再度宅内と項目をチェックすると、すべての反応が強くなっています。

　風水鑑定で留意するのは、巒頭法や理氣法だけでなく、依頼者の氣の状態です。

風水鑑定の要は、天地人の三才のはたらきを観るということです。