新年あけましておめでとうございます。
皆さんは良い年を迎えられたと思います。
私は昨年末にひいた風邪が治まらず、正月三が日はほんとの寝正月になり、今日やっと復活しました。
遅くなりましたが、新しい年の占いをお伝えします。
「戊戌 ぼじゅつ・つちのえいぬ」年 見通しを良くする年
平成30年の干支は戊戌で、戊の意味は「茂る。樹木が茂り過ぎ、日が差さなくなるので、先を見据えて剪定する」
戌は「万物が盛んに茂る・全てが覆い隠される」
戊戌の易卦は「地山謙(ちざんけん)で、意味は、おごり高ぶらず、謙虚に事にあたる」
戊戌を総合的に観ますと、「今まで様々な場面で生じた混乱を、将来を見据え、見通しを良くする年。整理の始まり。謙虚、堅実に共同、協調し合いながら行うと道は開ける。強引、独善的に行う小人は排除される」
平成30年は、世界中で起こっている様々な問題が、さらに混乱の度合いを深め、手詰まり状態となるでしょう。
そこで、この状況を整理し、将来の展望をもって見通しを良くする年になります。
ただし、小人(しょうじん-器量の小さな人)が独善的・強引に行うと、さらなる混乱を招きます。
協調・共同、さらに謙虚に事にあたらなければなりません。
世界経済はアメリカの金融政策などの影響で混乱が生じ、最悪の事態を招く可能性があります。
日本の経済もその影響を受け、世情が不安定となるでしょう。
日本の経済は、経済政策の誤りから、5月頃に悪くなるようです。
6月に金融危機が起こりそうです。
北朝鮮は、アメリカと核についての協議が2月になされ、危機的状況は回避されるでしょう。
日本のテーマは「経済」と「安定」。
日本の動向を読みますと「中身がないのに、虎の衣を借りる」
世界中が社会、経済面において問題が山積みとなり、行き詰まり状態となる中、日本の舵取りが上手くいかず、混乱しそうです。
7月に社会秩序が混乱するような政治問題が起こるようです。
自然災害は一旦落ち着くようですが、油断は禁物です。
自分の身は自分で守る、という自衛生活が必要です。
平成29年に引き続き、様々な場面で混乱が生じる年になりそうですが、どのように考え、行動すれば見通しが良くなるのでしょうか。
小人のように小欲(自分勝手な欲)にとらわれていると、見通しを良くすることはできません。
小欲ではなく、大欲(自分を高め、人のためになる欲)を持つことで見通しを良くするための打開策が生まれます。
大欲を持つためのキーワードが「如理作意(にょりさい)」です。
如理作意とは、「ふさわしい心がけ」という意味です。
ふさわしい心がけによって、悪から離れ、善に向かい、苦しみが消えた安らぎに触れて生きることができます。
ふさわしい心がけは、素直であること・満足を知ること・高慢にならないこと・思慮深くなること・粗暴にならないこと・批判やアドバイスを大切に受け止めること・人を欺かないこと・人を軽んじないこと・恩を知り感謝すること・他人と比較しないこと・独善的にならないこと・謙虚であること・人生の導きとなる教えを探すこと・心を落ち着けること・ものごとの理を洞察すること、などです。
日常生活の中での実践は難しいと思いますが、日々の考えや行動を省みて繰り返し試行錯誤されていくと、大欲を持てる大人(たいじん-器量の大きな人)となります。
日々を省みるための参考として、「スッタニパータ=原始仏教経典」に説かれた二種類の観察法をご紹介します。
1. 苦しみや痛みを確認し、その原因を探ること。
2. 苦しみや痛みが消えたことを確認し、苦痛の消滅につながる道のりを見いだすこと。
この実践は、私たち凡人には難しいものですが、瞑想をされるとご自身を観察することができます。
今年は、いつも以上に客観性・冷静さが求められます。
本年が皆様にとって、より良き年でありますことを願っております。