SOGOが閉店

心斎橋そごうが建直しされた時、期待を持って見に行きましたが、見事に期待を裏切る造りになっていました。それは私だけでなく、知人たち、生徒さんたちも同じ思いだったようでした。

改めてそごうを御堂筋の反対側から見ましたら、玄関が冲殺になっていました。
玄関の前に街路樹が一本立っており、これが玄関の氣を押し止どめていたのです。

隣りの大丸も同じように冲殺ですが、ファサードの意匠が冲氣を反射しています。

そごうは玄関で氣が乱れ、これが一階をさらに乱しながら心斎橋筋側に抜けています。
何故そうなるのか？
それは一階に備えられた照明装置のかたちと配置に原因があります。
他にもわざとそごうを潰そとしか思えない意匠が、随所に見られました。

もちろん風水だけが原因ではありません。
事業戦略や戦術が機能していなかったのでしょう。
しかし、いくら事業面を強くしても、お客の入店を拒否するような氣のデザインでは、いくら社員の方々が頑張っても限界があります。

今まで数多くの店舗を見てきましたが、明らかに建築またはインテリアデザイナーによって店の氣を潰されているケースがありました。
彼らにとって建築は作品のようで、そこでの「人」の様態には興味がないか、または考えられないのかも知れません。

本来、建築は人が集い・棲息し・働き・生き生きと活動する場所であり、多様な文化が自然と発生する処だと思います。

氣を波動と捉えると風水は、空間と人、そしてものが互いに良い共振する場を築く「氣のフィールド（場）デザイン」と言えるでしょう。

白金の「フォルマ白金」を設計された三宮氏は氣を大事にされる建築家で、ご自身作品としての建築には興味が無いと言われます。大事なことだと思います。

余談ですが、私が大阪芸大を卒業してから勤めた会社は装飾会社でした。
私の担当はそごう！で、催し会場と一階以外の各階でした。

その時、アルバイトで働いていた一人の男性と音楽の趣味が合い、よく話をしたりセッションもしました。
彼はその後、音楽の道に進み、ゴンチチのチチ松村として今やメジャーになって活動しています。